クロス・インキュベーションプログラムとは、官民垣根なく集ったメンバーが新しい政策・事業立案を生み出すため、実践の入り口である第0セクターと、官民共創を推進する株式会社Publinkによる、共創プログラム。
プログラムでは、参加者同士で「知の探索」「個社ワーク」「個人ワーク」のサイクルを繰り返し、価値の創造、新規事業人材の育成を目指していく。
そこで立案された政策や事業について参加者から語られました。
3D都市モデルをオープンデータ化するPLATEAU
株式会社日建設計 デジタル戦略室 アソシエイト 西 勇 氏(以下、西):日建設計の西です、よろしくお願いします。
僕は今、仕事として国交省のPLATEAUという事業に関わっています。
国の事業ですごく大きい話ですので、個人的には「このような取り組みを通して、どのように人の役に立てていくべきだろうか。」と、少しモヤモヤした思いも含めて考えていたところがあって。。。何とかこれを、自分の問題としても落とし込みたいな、というところがきっかけで参加しています。
西:参加する中で、僕自身は「福祉と防災」に対しての強い課題意識があることに気付いたところがあります。そう考えた時に、同じような課題意識が、他の人にもきっとあるんじゃないだろうかと。
西:「そういった課題意識を僕自身がきちんと拾えていないのがすごく問題なのではないか」、「だから僕はモヤモヤしているのではないかな」ということにすごく気付かされました。
本プロジェクトを通じて会った人で、横田さん。僕は勝手にブラフマンと呼んでいるんですけど、「何をやりたいの」ということを中学生ぶりに聞かれ、すごく新鮮でした。
実はそういう問いかけがすごく大事で、このPLATEAUを使う人たちが「何をやりたいの?」ということを聞いていかないと、実証実験で終わってしまうなというところがあり、それだけでも気付きとしてはすごく大きくて、すごく感謝しているところです。
自己紹介をすると、20歳の時に事故にあって、それ以来車椅子に乗っています。不自由さを経験することも多いのですが、そのような経験を通して、個々人の尊厳や希望は、人生で大事だなと思っているところが非常に強くあります。デジタルマップをやっていく時に意識するのは、僕のように、もちろん、別の状況においても困っている人たちがいるんだろうなということです。
とはいえ、それは僕が思っていることで、それぞれに興味を寄せているところはあるんだろうなと感じています。
西:日建設計は、都市マネジメントやデジタル系に強かったりするところがあります。ここで行政と一緒に何か手を組むと課題解決につながるんじゃないかなというのが、本プロジェクトに参加する時の仮説でした。
西:その後、色々壁打ちをしたり、富山県に行って、いろんなニーズを聞いていると。やはりこのままではいかんな、というところに気付かされて。。。
今まで思っていたのが、日建設計がスマートシティ事業に直接アプローチしていくと、何か生まれるんじゃないかなと思っていたんですけど、それだけだと実際の課題解決につながらないなと思っていて、「Social Future Center」と名前を付けた地元の企業や地元の人たちが関わるようなハブを作らないと、実際に必要なものにはならなくて、実証実験だけで終わっちゃうなと思っています。
西:これからのアプローチとしては、技術だけではなく、実際に使いたい、課題を解決したい人がいて、そこからボトムアップで動いていくことをしていかないといけないなと思っています。地元でやりたい人、プレーヤーがいる所と一緒に進めていきたいなと思っているところです。
この街にプレーヤーがいるよとか、別にPLATEAUにこだわらなくていいんですけど、何か困っていることがあれば、一緒に話を積み上げていけたらありがたいなと思っています。
株式会社Publink 代表取締役 栫井 誠一郎 氏(以下、栫井):西さん、ありがとうございました。
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