【見附市】暮らしたくなる「未来」があるみつけ|チャレンジ新潟2023 DEMODAY

※本記事は、原則全文書き起こしとなりますが、イベントや話者の意図が一層伝わるように、一部(事務連絡、言い淀み、繰り返しなど)編集を加えております。 ※記事内の肩書などは、イベント当時のものとなります。

見附市 企画調整課 姉﨑 氏(以下、見附市役所 姉﨑):新潟県見附市 企画調整課の姉﨑と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。

見附市 姉﨑:まずは見附市について簡単に説明をさせていただきます。当市は新潟県の中央に位置し、県内で最も面積の小さな市となっております。

2023年4月1日の段階ではありますが、人口が39,000人弱、高齢化率は33.8%となっております。少子高齢化が加速度的に進む中、当市では早い段階から健康施策に力を入れてきました。誰もが健やかに幸せに暮らせる健康理念のもと、ハード整備や仕組みづくりを取り入れて進めてきました。外出先における公共施設の整備や、公共交通の利便性を向上させたことにより、市民は意図せず自然と歩き、仲間と交流することで体も心も健康になる、そんなまちづくりを進めてきた次第でございます。

見附市 姉﨑:今回のチャレンジ新潟では三つの地域課題を提案させていただきました。

課題の一つ目は、地元企業の深刻な人手不足についてです。従来からの地場産業であるニット産業だけではなく、市内の中部産業団地進出企業の皆様からも、人材の確保に苦慮しているという状況を聞いております。

二つ目の課題としまして、公共交通の運転手確保です。公共交通はだいぶ充実しているのですが、運転手不足によって路線の確保が困難となっております。

最後に地元の園芸作物の魅力向上のために、作物の保管、保冷のできる場所を確保し、出荷量や出荷時期を調整したいという提案をさせていただきました。

これら課題の背景には、やはり生産年齢の減少による人手不足が深刻化しており、今までと同様のやり方では事業が維持できないという危機感もありました。

この三つの課題に対して本当に多くの企業様から提案いただいたところなんですが、我々としては農業分野における提案について、5社様と年末から年始にかけてマッチングをさせてもらったという次第です。

見附市 姉﨑:実際にマッチングを終えて非常に大きな収穫だなと思ったのが、我々の想定外の提案をいただけたというところです。当初作物の保管や保冷庫を整備することで、出荷時期を調整し生産量を拡大するということを想定していたんですが、いただいたご提案内容の中には、短期労働力のマッチング、スマート農業や機械化の導入による収益性の拡大、生ごみの堆肥化、さらには空き家の活用と、非常に幅広いアイデアをいただいたという状況です。

またマッチング時においては、資料だけではわからない具体的な情報や、企業の担当者様からの熱い思いを聞かせていただき、我々も非常に刺激を受けました。特に農業の短期就労に対するマッチング支援につきましては、次年度の事業化を検討しているところです。

その他いただいた内容につきましても、次年度以降、地元の農家や関係団体に情報を周知しまして、今後の状況によっては、事業化の検討やマッチングに結びついていくのかなというふうに考えております。

見附市 姉﨑:一方で今回のチャレンジ新潟、課題として大きく2点あったかと考えています。

1点目は、我々が課題を整理できず、煩雑になってしまった点です。当市からは3つの課題を出したんですが、初めての事業ということも加わって説明時間が限られ、課題内容の十分な説明ができませんでした。その結果、多くの提案をいただいたんですが、当初市が想定していた作物の保管や、保冷場所に対する提案がありませんでした。

2点目につきましては、担当職員のマンパワーが限られる中、企業様とのスケジュール調整が難しかった点です。40社を超えるすべての企業様とのマッチングが、現実的にちょっと難しい部分があったという状況でした。マッチングの実施そのものは非常に有意義な部分があるんですが、1つの提案の検討に対しても、非常に多くの労力や時間を費やすことになります。次年度以降、もしまた同様のスケジュールで進めるということでありましたら、企業様とのマッチングをより丁寧に行えるような工夫を、事務局様からもお願いしたいなと考えているところです。

また一部の提案内容については、すでに当市の方で終わっている事業などもありましたので、そのあたりも今後お互いの負担をなくすためにも、「○○分野の提案」のような形で、企業様からいただければと思いました。

見附市からの報告は以上になります。改めて当市の課題に対して企業様にこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。

Publink 栫井:見附市様どうもありがとうございました。多くの企業様に向き合っていただきありがとうございます。では続きまして、加茂市さん、よろしくお願いいたします。